届かない季節(翼の章)(40)
「くくく……仕方が無い奴だな。
まだ自分を王だと申すのか?
私のことなどお前に話す必要などないわ!
己は己のしてきた事を、
ただ身をもって償うのみだ!」

「償う? 何を申すのじゃ!
わしは全知全能の王。
ここではわしが神なのじゃ!
黙れ! 黙れ! 黙れーーー!!!」
この男の正気は既に失われていた。

「こうなってはどうしようも無いな!
それでは……実に不本意だが……
お前の終焉をみせてやろうぞ!
その目でじっくりと見るがよいわ!」

そう言って、
楓は魔界の滅ぼしの呪文を唱え始めた。

すると、
砂埃が徐々に巻き上がったかと思うと、
そこここで地響きがして、
そのゴゴゴ……という轟音と共に、
地面が二つに分かれ始めていた。

「お前は所詮ちっぽけな男なのだ!
権力者になりたいが故に、王に成り済ましおって……
科学者の風上にも置けぬ奴だ!
しかも……あの様な銃を言葉巧みに作らせ、
それを使って自分の意のままに操っていたとは……」
楓の怒りに満ちた鋭い矢が、今まさに放たれようとしていた。

テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

【2008/05/10 14:38 】 | 届かない季節No.1(小説) | コメント(2) | トラックバック(0) |
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コメント

実は、以前発表なさってた時はとくに違和感を感じなかったのですが。。。

すんませ、ツッコミ入れます。最終行です。
沸点が上がると高い温度でも沸騰しないので、楓は逆に冷静になるような気がするのですが。
【2008/05/10 14:45】| URL | いき♂ #4y2z7MtE[ 編集] |
To いきサン
だよねー。私もそう思っていました。
(一応、これでも理系っす♪)

で、
その事忘れてて、書き直していなかった!
ってのが現状でございます。
気が付いてくれたのが、いきサンで良かった!
マイナーチェンジしまふ。(こっそりと。うはっ!)
【2008/05/10 15:08】| URL | 森野帽子 #GxAO5jdM[ 編集] |
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