「茜、危なかったね。
でもこれで大丈夫!
こうやって……目を閉じて私が手をかざすと、
相手を意のままに出来るのだよ。
物心つく頃には……こうなっていたかな?
私には魔界族の血が……
きっと……流れているせいだろうね」
そう言って、ちょっと寂しそうに笑った。
「兄さまといると、不思議がいっぱい!
本当に驚くことが多いですわね。
まだ胸がドキドキしていますわ。
助けて頂いてお礼を言わねば……
これで兄さまは茜の命の恩人ですわね?」
茜姫は楓に無邪気な笑顔を見せた。
楓の心は複雑であった。
兄弟としてしか、
自分のことを見ていない茜姫。
その時すでに15になっていた楓は、
だんだん青年の階段を上がろうとしていた。
幼い頃より育んできた淡い恋心は、
開花させることも出来ずに、
心の奥底でじっとしていた。
しかも……
魔界では雌雄一体で育つ。
15になると、どちらかの性になるのだが、
楓の場合、王族と魔界族の血を引くため、
突然変異が起こり、雌雄一体のままであった。
男性の心と、女性の心。
いつも二つの心に支配され、
心の持っていき方が、
時としてわからなくなるのである。
でもこれで大丈夫!
こうやって……目を閉じて私が手をかざすと、
相手を意のままに出来るのだよ。
物心つく頃には……こうなっていたかな?
私には魔界族の血が……
きっと……流れているせいだろうね」
そう言って、ちょっと寂しそうに笑った。
「兄さまといると、不思議がいっぱい!
本当に驚くことが多いですわね。
まだ胸がドキドキしていますわ。
助けて頂いてお礼を言わねば……
これで兄さまは茜の命の恩人ですわね?」
茜姫は楓に無邪気な笑顔を見せた。
楓の心は複雑であった。
兄弟としてしか、
自分のことを見ていない茜姫。
その時すでに15になっていた楓は、
だんだん青年の階段を上がろうとしていた。
幼い頃より育んできた淡い恋心は、
開花させることも出来ずに、
心の奥底でじっとしていた。
しかも……
魔界では雌雄一体で育つ。
15になると、どちらかの性になるのだが、
楓の場合、王族と魔界族の血を引くため、
突然変異が起こり、雌雄一体のままであった。
男性の心と、女性の心。
いつも二つの心に支配され、
心の持っていき方が、
時としてわからなくなるのである。
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