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「白銀のあの方って……
覚醒されたって…… 何か姫様はご存知なのですか?」 気になって仕方が無い藍花は、 姫が言い終えると、すぐに話しかけてきた。 「そうね……アナタたちは、 そういえば……面識がありませんものね。 白銀は楓という人物が放った光。 その方はアタクシの幼馴染ですわ」 「姫様の幼馴染なのですか?」 今度は紫苑が口を開いた。 「どうしてあの惑星に…… いらっしゃるのでございましょう?」 「さあ、それはアタクシにも、 どうしてなのか……わからないですわね。 けれども、何かの危機に接すると、 あの方の特殊能力が覚醒して、 その時に白銀の光が放たれるのを、 アタクシは見たことがあるのですよ」 そう説明しながら、 茜姫は楓との……ある出来事を…… 昨日の事の様に思い出していた。 かつて二人で遠出をした時のことであった。 少し暗くなりかけていた帰り道。 突然、ゴツゴツとした全身棘だらけの、 硬い甲殻を持つ化け物が目前に現れ、 姫の喉下を目掛けて、 まさに喰らいつこうとした時、 白銀の光が一瞬のうちに、 あたり一面を昼間の様に照らしていた。 そして…… その光に驚いた化け物は、 さっきまでの凶暴な様子は、 何処かに消え失せて、 まるで赤子の様に大人しくなって、 楓のされるがままになっていたのだ。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
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