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「あれは何の光だったのだろう?」
何処かで見た様なおぼろげな記憶が、 警備隊長の脳裏をかすめていた。 しかししばらくすると…… 脳の深部がすごく痺れて、 それ以上考えることが出来ない。 アヤカシの術の威力は、 どこまでも地球人を苦しめていた。 依然として見つからないどころか、 せっかく翼狩りで捕らえた二人も逃がし、 益々、地底の王の怒りは、 頂点に達しようかというところまで来ていた。 「なんていう事だ! 我々の楽園化計画がここにきて、 メチャクチャになっておるわ! もっと有能な部下は居らぬか? のう……侍従…… 他にもっとマシな者は居らぬか?」 そこらじゅうに響き渡る声で侍従を叱責した。 「ははー申し訳ありませぬ。 只今適任者を選定中でございまして…… 今しばらく……どうか……どうかお待ち下さいませ」 地面に頭を擦り付けて侍従は震えていた。 「まったく……どいつも使えんのう。 酒がまずくて仕方がないわ!」 持っていたギヤマンの杯を、 地底の王はイライラしながら、 地面に叩き付けた。 割れた欠片の一部が、 マントに包まれた人物の前に、 キラキラと舞いながら飛んでいった。 「これはまたずいぶん荒れていますね。 お久しぶりでございます。父上!」 被っていた帽子をはずし、 気品のある仕草で地底の王に挨拶をした。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
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