|
「ん? 今、確かにお腹の鳴る音が!」
その声にルナの頬は敏感に反応して、 みるみる顔が紅潮していった。 「おおーーールナ様。 意識を取り戻されましたな。 良かった! 本当に良かった!」 ラビトは涙を流しながら、 思わずルナをぎゅっとハグしていた。 その大きな感嘆の声は、ジュピターの手を休ませ、 急いで階段を駆け上がらせていた。 「ハァハァ……今……何が…… 起こり……ましたかい? ラビト様。 この婆にも……教えて頂け…… ま……せ……ぬか? ハァハァ……」 途切れ途切れに何とか言葉を繋いだ。 息の乱れが落ち着くのを待って、 ジュピターはベッドの傍らのイスに腰掛けた。 「ルナに意識が通い始めておる。これは奇跡! ああー宇宙神は居られたのですね。 朝のお祈りをもう一度捧げなくては……」 ジュピターの目にも涙は光っていた。 「今度はまた違う声。深く優しい声。 震え? ひょっとして泣いているのかしら? でも哀しみじゃない! むしろ……喜び?」 ルナは他人の感情を感じ取ることは出来たが、 自分の身体は動かないままであった。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
|
|
|
| ホーム |
|



