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「地球はどう考えてみても無理ですわね。
あれだけの残留放射能、たぶん…… アタクシの計算だと地球に到達して5分以内に、 皆さんはきっと息絶えることでしょうね」 「何ってこったいっ!」 絶望の淵に立たされ皆愕然としていた。 頭を抱えてうな垂れる者までいた。 「でも……皆さんが知らなくて、 アタクシが知っている惑星が存在するのです。 それは海球星です!」 その声は静寂を貫き皆の心を激しく揺さぶった。 「海球星?」 初めて聞くその惑星の名前に、 椋は何回も心の中で反芻していた。 「飛行民族の皆さんは、かつては…… 地球人と一緒にあの地球で、 共存共栄で暮らしていらしたハズ。 母なる地球と呼ばれて久しいですわね。 そうは言っても今や地底の民によって、 地球人は“自分たちが、地球人である” ……という記憶さえ消され、その上、 彼らの下僕として生きることを強要されてしまって…… 実に悲しい事ですわ。」 ちょっと茜姫の目が赤くなって、 その瞳からは一筋の涙が流れていた。 そして皆かつての自分たちの生活に思いを馳せていた。 しかし、 彼らの一人が、ついに、こらえ切れなくなって、 思わず外に飛び出そうとしていた…… まさにその時…… パッとその前に立ちはだかった者がいた。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
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