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長老の言葉に……
一瞬、その場がどよめいた。 「生き抜くために、これからどうするのか……」 今まで心の片隅に置きざりにしていた難問。 しかも、すぐに結論を出さねばならないのである。 皆腕組みをしてじっと考え込んでいる。 その静寂を破って椋が口を開いた。 「行く場所は……あそこしか残っていない!」 そう言って指差した方角には、 かつての青い神々しい姿形とは、 似ても似つかない…… 不気味な地球が…… 太陽光によって今の姿を露にしていた。 「何だって! 無謀だ! 今だって残留放射能は危険レベルのままだし、 飛行民族に対する影響だって、 どんなものか誰も知りえないんだぞっ!」 そんな意味の言葉たちがザワザワとした渦となって、 椋の周りを取り囲んでいた。 「簡単ですわっ!」 その言葉に一斉にシーンとなって、 さらに声の主を壇上に誘う様に、 みんなが道を開け始めた。 それは小さな茜姫の声だった。 「何だ? あの姫様、また荒唐無稽なことを…… いや……月族の者にしか知りえない…… 何か秘策があるというのか……」 期待と不安、そして動揺を隠せない司は、 前に進む茜姫の後を慌てて追いかけた。 「まさか思いつきで言ってるんじゃ無いよな?」 茜姫の後ろから早口で司が尋ねた。 「あら、信用していないんですのね。 でも……惑星の事なら、たぶん…… アタナより詳しいハズですわ」 そう言ってフワリと壇上のイスに腰掛けた。 「何を話すのか……」 そんな皆の視線を熱く感じながら、 茜姫はゆっくりと話し始めた。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
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