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ばさっ……ばさっ……
司(ツカサ)は無言で何処かへ飛んでいってしまった。 「いつもの気紛れだろう?」 そう呟いたのは、悪友の椋(リョウ)だった。 いつだってアイツはそうなんだ……。 雲間から一直線に落ちている光の束。 その先の陽だまりに……司は居た。 そこは人間達も立ち入らない…… まだ草いきれの残り香もする…… 彼のお気に入りの場所であった。 「なあ〜……何か面白いことねえか?」 大の字に寝転がった司が、 翼を休ませ、汗を拭いている椋に話しかけてきた。 「そんなの知らないよ」 ちょっとぶっきらぼうに答えてはみたものの…… 根が真面目な椋はしばらく考え込み、腕組みをしている。 「今だって充分面白そうに見えるけど…… これ以上何を期待してるんだよ?」 「はっ? オマエ、今、何て言った?」 ガバッと起き上がって、椋の顔をまじまじと見つめた。 オレの何処が面白そうなんだよ。フザケンナ! 毎日が退屈で……退屈で…… そのループから逃げ出したいオレなのに……。 「いや、司はいつも楽しそうにしているからさ。 僕と違ってね……好きな事していて自由……」 まだ言い終わらないうちに、 司はぷいと何処かへ飛んでいってしまった。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
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