|
「ここも危ないというのか?」
司はじっと目を閉じて腕組みをしている。 その傍らで茜姫は不安な面持ちで…… 「危ないって……ここを出て行くということですの?」 その問いに司はすっかり考え込んでしまった。 銀色の髪をすっとかき上げて、 「そうだよ。地底の民に我々の存在がバレた以上、 この星に留まり続けるという事は、 近い将来訪れるであろう死をも意味するのさ」 ゾッとする程落ち着いた司の声であった。 「さっ姫も一緒にこちらへ……」 さっきの表情はさっと何処かに消えて、 ちょっと茶化しながら茜姫を誘い、 一緒に長老達の待つ場所へと連れ立った。 「わからない人ですわね。 どちらのお顔が真実なのかしら?」 そんな事を思いながらも、これから先 彼らと行動を共にするべきか否かを考えあぐねていた。 「ほらほら、姫様急いで下さいよ!」 ちょっと先を歩いていた司が、 またからかってそう言ってきた。 長老達を取り囲むように、 他の飛行民族も次々と降り立ってきた。 総勢50人ぐらいは居るだろうか……。 「皆周知のことと思うが……残念ながら…… もうこの星に我々は居られなくなった! 奴らがここを探し出すのに、 そんなに時間はかからないであろう。 早速これからについて話し合いを行う! 皆の衆良いかの?」 長い髭を蓄えた長老が話を切り出した。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
|
|
|
| ホーム |
|



