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元気という名の空元気。
奮い立たせてみたところで、 所詮幻の姿しか映らない。 ありのままを受けとめて、 元気を育てよう。 水が無いのなら、 雨を待って空を眺めていよう。 空のご機嫌は千差万別で、 雲の形も一つとして同じ物は無いから。 ほらほら…… ひとつ……ひとつ…… 雨粒が集まってきたよ。 あなたの元気の種に、 お水をやりに! |
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「ドラクロアめ。何奴じゃ?
吸血鬼の末裔などと…… 楓様に近づかせぬ様に、 魔法円を入り口に描いておけ! 良いな! 命に代えてもお守り致すのだ!」 地底の王、いや、暁(アカツキ)の目には、 激しい憎悪の炎が宿っていた。 侍従はこんな激しい暁に初めて接した。 そして慌ててドラクロア周辺を調査すべく、 早急に先鋭部隊を選定、発足させ、 数時間後には洞窟から出立させていた。 「暁様、部隊は今し方出発致しました。 明日には戻って参るハズでございます。 魔法円も描き、魔法部隊も配置させてございます。 さらに吸血鬼の苦手な薬草の煙幕で、 この洞窟周辺を覆ってございます」 「そうか……ご苦労であった」 そう短く言うと、玉座の間に楓を招きいれた。 「ささ……遠慮はいらぬ。楓様、こちらへ! 暖かな月桃のお茶でもいかがかな? 侍従、すぐに持って参れ!」 侍従は、「御意!」と言って、 そのまま奥に下がり出て行った。 それと入れ替わるように、 楓はゆっくりと辺りを見回しながら、 恐る恐る歩みを進めた。 「楓様。ここは安全でございますよ。 私はこう見えても元々月の出。 楓様の味方にございますよ。 ほら……これをご覧あれ!」 そう言って暁は手の装飾品を外した。 テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 |
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