To you
元気という名の空元気。
奮い立たせてみたところで、
所詮幻の姿しか映らない。

ありのままを受けとめて、
元気を育てよう。

水が無いのなら、
雨を待って空を眺めていよう。
空のご機嫌は千差万別で、
雲の形も一つとして同じ物は無いから。

ほらほら……
ひとつ……ひとつ……
雨粒が集まってきたよ。
あなたの元気の種に、
お水をやりに!

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2008/05/29 14:14 】 | はぐれ雲(詩編) | コメント(2) | トラックバック(0) |
届かない季節(漂流の章)(30)
「ドラクロアめ。何奴じゃ? 
吸血鬼の末裔などと……
楓様に近づかせぬ様に、
魔法円を入り口に描いておけ! 
良いな! 命に代えてもお守り致すのだ!」
地底の王、いや、暁(アカツキ)の目には、
激しい憎悪の炎が宿っていた。

侍従はこんな激しい暁に初めて接した。
そして慌ててドラクロア周辺を調査すべく、
早急に先鋭部隊を選定、発足させ、
数時間後には洞窟から出立させていた。

「暁様、部隊は今し方出発致しました。
明日には戻って参るハズでございます。
魔法円も描き、魔法部隊も配置させてございます。
さらに吸血鬼の苦手な薬草の煙幕で、
この洞窟周辺を覆ってございます」

「そうか……ご苦労であった」
そう短く言うと、玉座の間に楓を招きいれた。
「ささ……遠慮はいらぬ。楓様、こちらへ! 
暖かな月桃のお茶でもいかがかな? 
侍従、すぐに持って参れ!」

侍従は、「御意!」と言って、
そのまま奥に下がり出て行った。
それと入れ替わるように、
楓はゆっくりと辺りを見回しながら、
恐る恐る歩みを進めた。

「楓様。ここは安全でございますよ。
私はこう見えても元々月の出。
楓様の味方にございますよ。
ほら……これをご覧あれ!」
そう言って暁は手の装飾品を外した。

テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

【2008/05/29 00:55 】 | 届かない季節No.2(小説) | コメント(0) | トラックバック(0) |
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